とやパン

突如、パンを焼く。

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今日も朝からよく食べた。しかも夜まで満遍なく。ここまでくると太る太らないというのはもはや考えなくなり、効率よくおいしいものをおいしく食べるタイミングを考えることばかりしていた。ついでによく歩いた。途中時間の都合でバスやタクシーを使うこともあったけど、晩夏の炎天下の中よく歩いたと思う。その代わりに化粧がほぼ落ちてしまって「もうマスクだからいいや……」と投げやりになり、何も直さずに行動していた。多少直したけど外に出ると顔面の上にあるすべてが消失するのであきらめた。ほぼすっぴんで帰りの北陸新幹線に乗っている。

涼しげに浴衣を着て風情のある街を歩く若者たちは汗と皮脂でつらい思いをすることはあるのだろうか。私のメイクが単に下手なだけなのか。今までは「化粧に興味がない人」的な振る舞いでやってこれたけど、もうそろそろ通じなくなる気配を感じていて、そこそこまともにしてバランスを取らねばと考えている。何を塗ってもあんまりいい感じに「メイクをした」ふうに見えないので上達したいという意欲がだいぶ薄らいでいる。

北陸新幹線の車内チャイムがやけに短調が効いた曲で流れるたびに悲しい気持ちになるので「北陸新幹線 音楽」で検索しかかったところ「北陸新幹線 音楽 暗い」がサジェストされて、そうそう顧客が求めているものが出されたよ、とうれしくなった。谷村新司さんの「北陸ロマン」という曲らしい。あとで聞いてみよう。