とやパン

突如、パンを焼く。

12/15(木)

相変わらず寒くて気が滅入る。11月から(私の中で)明らかに生産性が落ちており、ノーバリューでフィニッシュ、みたいな日が続いている。ちょっとしたことでも、ドラクエでいう「きあいため」が必要で、繰り返すとそりゃまあ疲れるでしょと思う。思うがやめられない。

冬になるといろいろなものが低下する。そのうちの一つに「おしゃれ心」がある。あるんですよこの私にも一応。

春夏秋の間は、多少なりともそれっぽいものを買ったり選んだりした結果が着る物にアウトプットされている。ところが冬になると様相は一変し、とりあえずユニクロで買ったものを適当に組み合わせて着ていれば、たとえダサかろうとも社会的にセーフだろう、くらいの気持ちになってしまう。アクセサリーやメイクなども連動してやる気に減衰傾向が出る。

冬の朝はとにかく仕事をするところにたどり着くまでが戦争だ。越えるべきハードルが無数にある。その中でも最後寄りの工程である「着る物を選ぶ」に近づくともう気力が残されてない。

そんな私に、コーディネートを一緒に考えてくれるという天使のような人が現れた。なんと買い物に同行してくれるという。長く生きてみるものだ。驚天動地の出来事である。

思えば高校生の頃、今はなき藤沢駅近くの丸井の中に入っていたショップで店員さんに塩対応をされてから、服屋というものへの恐怖心が生まれ、そこから服を買うことへの苦手意識と共に時を過ごしてきた。いつしかその苦手意識は習慣となり、人格へと変化し、「服について考えるのも買うのも面倒くさがる自分」というキャラでずっとやってきた。どんな服が好みなのか、どんなふうに装いたいのか、全く考えることなく40代を迎えた。かろうじてパーソナルカラー診断や骨格診断を受けることはしたが、それはこのうすぼんやりとした無力感に包まれる冬の時期ではなかった。

人生の後半に差し掛かっている今からでも悪くはない、いやいいことだ、と思わせてくれたその人はまさに天使のようである(大事なことなので2回言う)。少しだけ眠っていた「おしゃれ心」を叩き起こし、引っ張り出してくれた。これはもう奇跡である。

とにかく体調を崩さずその日を迎えられるようにコンディションを整えておこうと思う。油断するとすぐ寒さや冷えにやられる昨今ではあるが、暖かくして睡眠を取り、食事も投げ出さず、こつこつやれることをやろう。